美容液の種類や役割を知るには配合成分をチェックしよう!

自分に合った美容液でスキンケアする女性

美容液とは基礎化粧品の中で、スキンケア、エイジングケアの目的を果たすために、その目的に合わせた美容成分を凝縮して配合したスキンケア化粧品です。

美容液の基本の役割は保湿ですが、エイジングケア美容液、美白美容液など、いくつかの種類があり、美容液の種類や役割は、配合される美容成分で決まります。

そこで今回は、美容液の種類とそれぞれの美容液に配合される成分についてご紹介します。

保湿美容液に配合される成分

美容液の保湿成分には、基本成分であるグリセリン、BG、アミノ酸などがあります。

ほかにも、ジグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、ソルビトール、ダマスクローズ、マルチトール、プルラン、アロエベラ葉エキス、褐藻エキスなどの保湿成分があります。

高保湿成分としては、まずセラミドがあげられます。セラミドにはさまざまな種類があります。

中でも、もともと人が持っているセラミドと同じ構造でできているヒト型セラミドは、肌のラメラ構造の形成をサポートし、低刺激で、どんな肌質の方でも使える優れものです。

セラミドは油溶性ですが、ユズセラミドやグルコシルセラミドなどの植物性セラミドは水溶性です。

さらに、プロテオグリカンも人気の水溶性の高保湿成分です。化粧品成分としてのプロテオグリカンには、高い保湿力に加えて、EGFに近いはたらき、ヒアルロン酸やコラーゲンを増やす作用などがあります。

また、ヒアルロン酸は、水分を抱え込むタイプの水溶性の保湿成分です。普及が進んでいるため価格もリーズナブルで、安全性が高く、敏感肌の方にもおすすめです。

ほかにも、水分を抱え込む水溶性の保湿成分のコラーゲンやエラスチンも優れた成分です。

エイジングケア美容液に配合される成分

ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン47の産生をサポートする、表皮で抗酸化成分であるグルタチオンを増やす、紫外線ダメージから線維芽細胞を守り、光老化を抑えるといったはたらきがあります。

ネオダーミルは、コラーゲンやエラスチンの産生をサポートするはたらきがあり、特に、ベビーコラーゲンと呼ばれるⅢ型コラーゲンを増やす作用があることが特徴です。

美容液に配合されるビタミンC誘導体は、主にアスコルビン酸NaやVCエチルなどの水溶性ビタミンC誘導体、両親媒性ビタミンC誘導体APPSです。

抗酸化作用や、線維芽細胞にはたらきかけてコラーゲンの生成をサポートするはたらきがあります。また、ニキビの予防や皮脂の抑制作用、メラニンの生成抑制による美白作用も期待できます。

ビタミンA誘導体には、レチノールやレチノイン酸トコフェリルなどがあります。

ターンオーバーの促進、コラーゲンの生成促進などの作用があります。

ビタミンA誘導体は、刺激が強いというデメリットがありますが、レチノイン酸トコフェリルは、レチノールにビタミンE誘導体をつけることで改良を加え、刺激性を少なくしています。

しかし、肌の弱い方や敏感肌の方は、高濃度でビタミンA誘導体が配合されている美容液には注意しましょう。

ビタミンE誘導体は、酸化を防ぐ作用や血行促進作用などがあり、また、血流を改善してくれることで、肌のターンオーバーが促進され、肌荒れなどにも効果が期待できます。

もともと油溶性成分ですが、両親媒性ビタミンE誘導体トコフェリルリン酸ナトリウムは、ビタミンE誘導体にリン酸を加えて改良し、水溶性の性質も持たせた成分です。

ほかにも、美白成分としても有名なプラセンタエキスは、保湿、血行促進、新陳代謝促進、美白作用などがあるエイジングケア化粧品成分で、フラーレンは、安定性の高い構造を持っている、強い抗酸化作用があるエイジングケア化粧品成分です。

まとめ

美容液は、保湿の要素のなかでも要である、「肌の水分を保持する」ことが得意な化粧品です。

配合されている保湿成分やエイジングケア化粧品成分などをしっかり確認して、自分に合った種類の美容液を選び、上手にスキンケアに取り入れましょう。